KYOTO * 通訳

an interpreter in Kyoto:京都にて、駆け出し通訳者の日々。

通訳者の記憶力:リテンションについて①

 

通訳訓練の基礎であり要でもあるリテンション(記憶保持, retention)について、いくつか引用しながら考察したいと思います。

 

通訳者にとってリテンション、つまり短期記憶の保持が大切であるとはよく言われることで、私も師匠が「やはりリテンションは大事!」と言うのを何度も耳にしましたし、現場に立ってみるとまさにそのことを痛感するわけです。

 

数分に及ぶ原スピーカーの発言を聞き終わってから、即座に見事に別言語に訳す通訳者を見て「驚異的な記憶力!」と思う人もいると思いますが、これはつまり「暗唱」や、機械的な「暗記」の力を鍛えなさいということなのでしょうか?

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通訳トレーニングの“学期制”

優秀な通訳者になるための重要なファクターの一つはおそらく「努力の継続」ですよね。最近、以下の言葉にぐっときました。

 

人生の価値は「速さ」と「広さ」ではなく、「方向性」と「深さ」にあることを忘れない。

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Matcha break

Matcha is a great alternative to coffee, and I love drinking matcha tea at cafes in Kyoto such as Kyoto Ippodo's tea room"Kannoshiro" comes with a  beautiful Japanese confectionery and a bowl of smooth matcha tea... and it's only 540 yen!

最近ちょっとハマっているのが、コーヒーの代わりの抹茶&緑茶喫茶。京都では特に飲める場所が多いし。

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プロ通訳者になる決意 (後編)

夢が動き出す時

夢が実現に向かって始動する時。それってどんな時でしょうか。

夢を叶えた人は皆きっと、目的地を心に定めて最初の一歩を踏んだ、そんな瞬間があったに違いありません。私にとってのその一歩は、自分にとっては想定外の、青天の霹靂とも言える出来事の中で後押しされました。

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プロ通訳者になる決意 (前編)

私にとって通訳者になりたいという思いは、長年、心に持ち続けてきたものでした。思い返せば、たぶん幼稚園ぐらいから...(笑)。

けれども色々な理由で、大学卒業後はまっすぐに通訳の道へは進まず、英語教員の職につき、社会に揉まれながら気がつけばあっと言う間に15年が経過していました。

若い世代と寄り添い、教育を通じて伝えたい "思い" があったのも事実で、一定の使命感をもって入った教員生活はそれなりに充実した日々でもあり、様々な出会いにも恵まれました。「教える」ことについては自分は向いているとも思います。今後も一部、教育現場に身を置きますし、教えることには何らかの形で関わっていきたいと思います。しかし一方で、特に年数が経つにつれて、心の中で「ここにずっといるべきではない」という思いがはっきりとしていきました。

アマチュアとしてのボランティア通訳は15年、社会人として戻った大学院で通訳翻訳学も学びました。

けれどそれでも、プロ通訳者への一歩を先延ばしにしていた私に次なるステップを与えて強力に後押ししてくれたのが、この京都の地であり、ここでの出会いでした。

というわけで、このブログは、遅ればせながらプロ通訳者への道をついに歩き始めたアラフォーな私の前進の記録になればいいなと思っています。

 

f:id:interpreter-kyoto:20150829082907j:image                                                                                                    -雪の大文字山-