KYOTO * 通訳

an interpreter in Kyoto:京都にて、駆け出し通訳者の日々。

日本の歴史・文化を英語で

先日のブログで、学習目標の語彙強化のところに「日本の歴史」関連の語彙を含めました。とりあえず当面は近現代史周りの単語を中心に、少しずつですが蓄積していこうと思っています。

実は歴史関連の語彙強化は、現在私が見込んでいる通常の通訳の仕事に直接関わってくるものではありませんが、自分の原点や感謝の心を見失わないためにもやりたいと考えている一つなのです。

こういう「収入のためではない」通訳の場をもつプロ通訳者の方々が私の周りにも少なからずいらっしゃいます。私ももうかれこれ10年以上、あるNPO団体の講演通訳をボランティアでしているのですが、最近はスピーカーが日本の歴史・文化・精神について語ることが多くなりました。時に仕事との両立の難しさもあるのですが、素人の私に最初に通訳の “場”を与え、ずっと励ましてくれたところですから、今後プロとしての仕事が忙しくなっても(←希望的観測)大事にしていきたいなと思っています。

 

例えば、

 聖徳太子と「和をもって尊しと為す」の精神について

 武士について

 徳川家康について

 鎖国と開国について

 明治維新について

 日露戦争について

 太平洋戦争や終戦にあたっての天皇のご聖断、玉音放送について

 ポツダム宣言と日本の国連加盟について

 わびとさびについて  

     ... etc., etc...

 

これらはこれまでの講演で扱われたものの一部です。

ちなみに「和をもって尊しと為す」は色々な訳が考えられますね。

 

    Cherish the harmony among people.

    Harmony is of utmost importance.

    Harmony is to be valued.

    Concord is to be most honored.

 

など。

「和が大切」ーーあたり前のようであたり前にはなっていないこの世界。

こういったテーマを英語で、日本から海外に向けて発信する力は、今後ますます重要なのではないかなと考える今日この頃です。

 

(※ちなみにアマチュアの「通訳ボランティア」一般については、私は必ずしも賛成の立場ではありません。一家言も二家言もあります。私自身の活動についても「プロが仕事とは別に無償奉仕をしている」という位置づけにしたいとずっと思ってきました。このあたりについてはいずれまた記事にできればと思っています。)