KYOTO * 通訳

an interpreter in Kyoto:京都にて、駆け出し通訳者の日々。

映画で「株」の世界へ♪

このシルバーウィークは普段なかなかできない色々に加え、通訳修行の一環のつもりで、娯楽も兼ねつつ、一本DVDで映画を観ました。

今学期の課題の一つに掲げている「金融」の世界。

 

今回は、自分で株に手を出すことなく、シルバーウィーク後半に映画鑑賞の欲求も満たしつつ、株についての知識と理解を楽しみつつ深められればとの目論みです。

 

ちなみに私の通訳の師匠は、そのまた師匠にある時(株式関連の通訳をした仕事の後で)「お前はちっともわかっていないから自分で株をやってみろ」と言われて実際にやったところ、大損したそうです(苦笑)。

 

というわけで、観たのは『ウォール街』(原題:Wall Street)。1987年の制作ですからけっこう古い。マイケル・ダグラスは若く、出てくる携帯電話はごっついです。この『ウォール街』はアメリカや金融の世界では常識とも言えるほどに非常に有名な映画だそうですので、知っておくと良いかもしれません。2010年公開の続編もあるみたいです。

 

初めて観ましたがストーリーも面白く、金融・株式の現場で使われているんだろうなぁという表現が(主に会話中のラフな形で)満載で楽しめました。特にマイケル・ダグラス扮するカリスマ投資家・ゲッコーの、ある株主総会でのスピーチはなかなか説得力のある英語表現が含まれており、実際の通訳の場面でも応用が利きそうですので逐次・同時の通訳練習をして楽しみました。

 

文法的な学習と並行して映画やドラマでいわゆる「生きた英語」というものを仕入れる学習法は“あり”ですね。今回の株式の世界もそうですが、私自身は今後、より「自分が日常的に触れる世界」からは遠く離れた現実世界を扱うものを意識して観ていこうかなと思っています。ただし、ちゃんと学習に繋げるためにはぼーっと観るのでは駄目で、停止したり、メモをとったり、口真似したり、ボイスオーバーさせながら通訳してみたり、字幕なしで再び観たり、、、2度、3度と繰り返し観てこそ有効な学びに繋がるように思います。そういうわけで、①時間的な効率はあまり良くないかもしれない、②純粋にストーリーだけを楽しめない、という欠点があるものの、やはりたまには良いです。

 

しかし私は、常に(程度の差こそあれ)こうやって観る習性になってしまっていて、洋画はぼーっと楽しめた試しがありません...(笑)  

 

ウォール街 (特別編) [DVD]